猫に与える飲み物と言えば、昔から牛乳
をあげている方も多いと思います。
しかし、猫に牛乳は良くないと聞くこと
もあって本当のところどうなの？
と知っておきたくなりますね。
良くないと言われているにも理由を知る
と納得出来ると思いますので、猫に牛乳
を与えるのはなぜ？そう言われるのかを
お話していきます。
猫ちゃんに牛乳はダメ？！下痢になる場合もある！？
猫ちゃんに牛乳は、下痢や肥満の原因に
なる可能性があるため、極力、与えない
ほうが良いと言われています。
どの猫ちゃんにも、同じことが言えるわ
けではありません。
個体差があり、牛乳を飲んでもなんとも
ない猫ちゃんもいます。
『牛乳をあげてはダメと言われる理由』
①猫ちゃんがお腹を壊す場合がある。
②肥満になる可能性がある。
③老齢猫の場合は心臓に負担がかかるこ
ともあります。
④アレルギーがある可能性も。
【猫ちゃんがお腹を壊す場合がある】
猫ちゃんでも人間でも同じで、赤ちゃん
や子猫は母乳を飲んで育ちます。
猫ちゃんに牛乳は良くないと言われる背
景には、そもそも牛乳は母猫のミルクで
はなく牛のミルクですから、牛の赤ちゃ
んが育つ為に必要な栄養が入っているた
めで、猫ちゃんが育つために必要な十分
な栄養が入っている訳ではないんですね。
牛乳は、母牛が赤ちゃんを育てる為に出
すミルクであり牛の赤ちゃんには有効な
栄養が入ってはいますが、猫ちゃんにと
っては十分な栄養が含まれてる訳ではあ
りません。
母猫のミルクには、母牛のミルクより多
くの脂肪やタンパク質が含まれています
から、猫ちゃんに牛乳だけを与えていた
とすると栄養は不足してしまいます。
猫ちゃんの個体差もありますが、人間で
も牛乳を飲むとお腹が緩くなり下痢にな
りやすかったりする方もいます。
猫ちゃんも同じで、牛乳を飲むことでお
腹が緩くなる猫ちゃんもいます。
牛乳を飲んでお腹を壊しやすい場合は
「乳糖不耐症」いわれるもので、牛乳に
は「乳糖」が含まれています。
「乳糖不耐症」とは、消化酵素である酵
素の「ラクターゼ」というものが欠乏し
ていることによって乳糖を消化できない
状態になると、下痢や腹部のけいれんな
どの症状がでるものです。
人間と同じで個体差はありますが、猫ち
ゃんも同じで酵素のラクターゼが少ない
と、牛乳を飲むことで乳糖を消化出来な
い状態になる場合があり、お腹が緩くな
っり下痢などになることがあります。
個体差があり、牛乳をたくさん飲んでも
下痢などにならない猫ちゃんもいますし
少しの牛乳を飲んでもお腹が緩くなる猫
ちゃんもいます。
【肥満になる可能性がある】
最近では、猫ちゃんに与えるフードは栄
養価が多く含まれていますから、そのご
飯に加えて更に、脂質が含まれている牛
乳も与えると栄養を多く取り過ぎる為に
肥満になりやすくなってしまいます。
【老齢猫の場合は心臓に負担】
牛乳には、ナトリウムが含まれています
から摂取を続けることで、心臓への負担
がかかる場合もあります。
ここまで、牛乳を与えてはダメな理由を
お話してきましたが、猫ちゃんに牛乳を
必ずしも与えてはいけないわけではあり
ませんからね。
与え方を適度にし、個体差もありますか
ら与えて猫ちゃんの様子をしっかり確認
して、問題がなければあげても良いわけ
です。
【アレルギーがある可能性】
牛乳に限らず、乳製品でアレルギー症状
がでる可能性もありますから、猫ちゃん
の様子をしっかり確認をして飲んで５分
から１０分程度で、下痢や嘔吐する場合
もあります。
また、湿疹などの症状がでる場合もない
とは言えませんので、特に、初めて牛乳
を与えるときは少しずつを与えて様子を
見ることが大切です。
問題がなさそうなら、量を増やしていく
などの配慮が猫ちゃんのためにも必要で
す。
【猫ちゃんへ牛乳の与え方】
①おやつとして多すぎない量をあげる
牛乳だけを与え続けた場合は栄養失調
などになる場合もありますが、とはい
え牛乳には栄養が多く含まれています
から水の代わりにという考え方はよく
ありませんから、おやつとして与える
という考え方で猫ちゃんにあげるよう
にすることが大切です。
多くの量は良くありませんから、少量
で猫ちゃんが十数秒で飲みきってしま
えるほどの適量にすることと、牛乳を
あげた日は通常のご飯を少しだけ少な
くするなどの調整をするのも良いと思
います。
また、毎日与えるのは肥満になる可能
性もあり良くありませんから間隔を開
けてご褒美にあげるとか、特別なとき
に与えるなど適度にする配慮が必要で
す。
②脂肪の少ない物を選んで与える
低脂肪、無脂肪に作られている牛乳を
選んで脂肪の取りすぎに注意して与え
ることが大切です。
そして、スキムミルクなども脂質をお
さえられています。
水で、牛乳を薄めてあげるのも良いと
思います。
③冷えたミルクはNG！常温で与える
冷蔵庫に入れていたものを、すぐに与
えると猫ちゃんはお腹を冷やしてしま
います。
また、温めたものを飲ませると胃に脂
肪の膜が張ってしまうことが考えられ
るため、良くありません。
脂肪の膜が出来ると、胃壁にくっつい
て消化不良の原因になるためです。
冷蔵庫などで冷えた牛乳は、与える前
に常温にしてから猫ちゃんにあげてく
ださいね。
【猫用ミルク】
ここまでは、一般的な牛乳についてお話
をしてきましたが猫ちゃんにミルクをあ
げたい場合は、牛乳ではなく猫ちゃん用
の猫ちゃんのために作られた「猫用ミル
ク」もあります。
ホームセンターやお店で見かけない場合
は、インターネットで探すと簡単に購入
することが出来ます。
牛乳では、お腹を壊してしまう猫ちゃん
でも飲める可能性があります。
「猫用ミルク」は、お腹を壊す原因の乳
糖がカットされてることと、猫ちゃんに
必要な栄養素を考えて作られていますか
ら、牛乳を与えるのなら「猫用ミルク」
に代えてあげると猫ちゃんも喜びますし
なにより安心ですね♪
拾った子猫にミルクをあげたい場合は、
やはり「猫用ミルク」が一番良いのです
が、ないときは牛乳を水で薄めてあげる
とか、スキムミルクを与えると良いです。
初めて牛乳やミルクなどを与える場合は
様子を確認しながら与えましょう。
猫が牛乳を好きな場合は与え方を意識
猫ちゃんが牛乳を好んで飲む場合は、お
腹を壊してないのであれば問題はありま
せんが、与えるときの考え方を意識して
ご飯などの調整もすると安心です。
牛乳は、猫ちゃんに必要とされる栄養が
十分に含まれてはいないとはいえ、高カ
ロリーであり脂質も含んでいます。
牛乳は、猫ちゃんが肥満と下痢になる可
能性があるために与えるのは良くないと
言われていますから、それらのことが解
消されているのなら与えてもいいです。
水の代わりにという考えではなく「おや
つ」として適量を与えて、牛乳をあげた
日は通常のご飯は少し少なくするなど調
整をすることで、カロリーの取り過ぎを
防ぐ事ができます。
お腹を壊すのに牛乳が好きな場合に限ら
ず、お腹を壊す原因の乳糖をカットされ
猫ちゃんに必要な栄養を考えて作られて
いる「猫用ミルク」を与える事で不安要
素は、少なくなりますから安心して猫ち
ゃんにあげることが出来ます。
まとめ
猫ちゃんに牛乳がダメと言われている理
由は、
①猫ちゃんがお腹を壊す場合がある。
②肥満になる可能性がある。
③老齢猫の場合は心臓に負担がかかるこ
ともあります。
④アレルギーがある可能性も。
主に、お腹を壊す可能性と肥満になる原
因があるために、あまり良くないと言わ
れています。
お腹を壊す場合や、ミルクをあげたい場
合は「猫用ミルク」にするか、牛乳を水
で薄めることや、スキムミルクなどを試
してみることも選択肢です。
牛乳を与える場合は、
常温のもので、脂肪の少ないものを選ぶ
ことが大切です。
カロリーの摂取が多くなるので、おやつ
として与えるか、間隔を開けてご褒美と
してあげるなどの配慮が大切です。
量も適量を与え、多くあげるのはあまり
望ましい事ではありません。
ここまでお読み頂きまして、ありがとう
ございます。
牛乳を与えることは、必ずしも良くない
訳ではありませんから、お話をしたこと
の原因となるものを取り除く事で猫ちゃ
んにも安心して飲んでもらうこともでき
ます。
飲ませる場合は、様子をしっかり確認を
して体調の変化がないかを見極める必要
があります。
より良い生活のためにお役に立てることが
幸いです。
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