変幻自在の名称!?菊が主役の重陽の節句は旧暦ではいつ頃!?

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五節句のうちの一つである重陽の節句ですが、旧暦ではいつ頃
なのでしょうか?
菊が主役とも言える節句であり、五節句の中でも順番的には年中で
最後の節句でもあります。


重陽の節句は旧暦では別名があるようなのですが… 。
重陽の節句について見ていきます。

重陽の節句の旧暦での別名とは!?

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五節句のうちの一つである重陽の節句ですが、日付で言うと
「9月9日」のことを指しています。


旧暦での9月9日は、約2ヶ月ほどあとになりますから、
10月後半から11月の頭くらいが旧暦での
9月9日にあたります


毎年、多少の前後はありますが、約2ヶ月ほどのズレがあることに
なります。


そして、旧暦での名称は菊の花が咲く季節であることから、
「菊の節句」という名称もあります。
重陽の節句といえば「菊」の花が主役の節句です。


そして、さかのぼること江戸時代には重陽の節句はまた違った名称で
親しまれていたようで、「栗の節句」として江戸時代には浸透して
いたと言われています。


重陽の節句は9月9日で季節は秋ですから、穀物の収穫の時期でも
ありますから、栗が収穫できる秋でもあります。
重陽の節句には菊の花弁の酒を飲むとともに、栗ご飯を食べていた
ことから、栗の節句とも呼ばれていたと言われています。


また、「お九日」(おくんち)という名称でも呼ばれます。
現在でも、秋の収穫祭として「おくんち」の名称でイベントが行われて
いる地域もたくさんあります。


重陽の節句は別名では、
・菊の節句
・栗の節句
・お九日(おくんち)
 とも呼ばれています。

そもそも重陽の節句とは何なのでしょうか?



重陽の節句は9月9日のことで、陰陽の思想がもとになり
陽数の極である「9」が重なる日であることから、陽数の
「陽」と9が重なる「重」をとって重陽と呼ばれています。


また、「9」は奇数であり、奇数が重なる日は陰陽の思想では
陽の気が強すぎるために不吉といわれ、さらに、「9」は奇数の
最大値であることで最大の陽であることから、その最大数の不吉な
ことを払う行事の節句として、行われていたと言われています。


重陽の節句の始まりは、不吉なことのお祓いとしての行事から
始まりましたが、のちには不吉と考えられていたことが、くつがえり
”奇数である陽の重なりは吉祥 ”として考えられるようになり、「祝いごと」
として重陽の節句が行われるようになったと言われています。


菊の花びらを浮かべたお酒を飲んだり、菊の花を飾り邪気を払い、
長寿を願ってお祝いをしていたようです。


「重陽の節句の始まりは、邪気を払う行事としての節句であったが、
 考えが変わり、祝い事として行われるようになったもので、
 不吉なことが吉祥であるという考えになったことで、祝いごと
 として行われるようになったという歴史があるのが、重陽の節句です」


現在では、不老長寿や繁栄を願う行事です。

重陽の節句はなぜ菊なのでしょうか?



菊の花が咲く季節であるとともに、菊には寿命をのばす力があると
考えられており、観賞用だけでなく食用としても広く浸透していたと
言われています。


また、菊には霊力があるとも考えられています。
菊の花に長寿の願いなども込められているようです。


そんな菊ですから、菊にちなんだ行事もいろいろと行われています。
菊湯、菊枕、被せ綿(きせわた)、菊合わせなどという行事を重陽の節句
で行う風習があったようです。


現在ではあまり盛んではありませんが、行われている地域も
あるようです。


菊湯
菊の花を浮かべた、お湯に入ることです。
そのお湯に入ることで、体を清める意味があったと言われています。


菊枕
菊には霊力があると考えられいることから、菊の入った枕をつくり、
その枕で寝ることで、邪気を払い、身を守る願いから菊枕で寝る
風習があったと言われています。


被せ綿(きせわた)
9月9日の前日から準備する物ですが、菊の花にシルク綿を
被せて一晩おくことで、菊の香りが朝露を通して綿に
浸透して移ります。


その菊の香りを含んだ綿を使い体を拭くことが、お清めとして
考えられていました。
お清めである被せ綿(きせわた)は、9月9日の朝に
行われていたと言われています。


菊合わせ
菊の美しさを競う大会です。
菊を使って、個人が菊の美しさを表現するものです。

重陽の節句ではどのようなものを食べるものなのでしょうか?



五節句の一つでもありますから、もちろん食べ物もあります。
収穫の秋でもありますから、その収穫にちなんだものが印象的です。
地域によって食べ物は、多少の違いがあるようです。


菊は、食用の菊で苦みの少ない品種であり、江戸時代のころに
作られたと言われています。


・栗ご飯
・秋茄子
・茄子のおひたし
・菊の和菓子
・菊の花のお吸い物
・菊のお酒
・食用菊のおひたし


食用の菊とは言え、普段はあまり食べないものですが、
たまには、頂いてみるのも良いかもしれませんね。

まとめ



重陽の節句は新暦では9月9日であり、旧暦では約2ヶ月のズレが
あり、10月後半から11月の頭くらいが旧暦での重陽の節句に
あたります。


重陽の節句の別名は、
栗の節句
菊の節句
お九日(おくんち)
などの、名称でも呼ばれています。


重陽の節句の始まりは、陰陽の思想の考えから奇数の重なりで不吉な
ものと考え、不吉な邪気のお祓いとして始まったが、のちに考えが転じ
不吉ではなく、奇数の重なりは吉祥であると考えるようになり、不老長寿や


繁栄の願いを込めて、祝いごととして行事が行われるようになったと
言われています。


五節句の一つであり、その最後を飾る節句として、昔は最もめでたいと言われ、
五節句の最後を締めくくるために盛大に祝われていたようですが、現在では
五節句の中でも、忘れ去られた感があるのが重陽の節句でありますが…
また、祝い事として盛大に祝われるようになることを願いたくもなります。


重陽の節句に、一杯の菊酒を頂くのも品があって良いものではありませんか?
今では、祝い事ですしね。


ここまで、読んで下さりありがとうございます。
あなたの生活の一助になれることが、幸いです。

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